1. HOME
  2. ブログ
  3. NJKの家づくり
  4. 長野住環境企画に勤める人をインタビューする企画第1弾。

住まいのお役立ち情報

NJKの家づくり

長野住環境企画に勤める人をインタビューする企画第1弾。

長野県佐久市は近年、移住先として注目を集めています。
首都圏からそう遠くない場所で、自然に囲まれた穏やかな空気が流れる佐久市は、移住先として人気が高いと言われています。
そんな佐久市に、長野住環境企画の事務所があります。

家づくりにおいて、土地探しや資金計画と並行して大事になるのが住宅会社探しです。
特に注文住宅となれば、念入りな打ち合わせや住宅会社のスタッフとの関係の構築が質の高い住宅づくりに欠かせません。

長野県の東信地域を中心にサービスを展開する長野住環境企画は、丹念な打ち合わせに定評のある工務店です。
今回のインタビューでは、長野住環境企画という会社や、そこで働く人々の人となりをご紹介します。

第一弾は、長野住環境企画の代表である、小平社長です。
長野住環境企画という会社が立ち上がり、丹念な打ち合わせにこだわるようになった裏にはどのようなストーリーがあるのか、インタビューを元に紐解いていきます。

都会的な建築家に憧れていた大学生が長野県で起業するまで

大学を卒業後、某ハウスメーカーに就職したという小平社長ですが、起業に興味を持つようになったのは大学生の時だと言います。

「大学生の頃はね、長野じゃなくて東京で、30何階のビルに自分のオフィスを作って、そこで夜景をみながらコーヒーを飲んでタバコを吸って、っていう建築家になろうと思っていたんです。」

「もともと親父が建築をやっていて、やっぱり自分も建築バカなんですよね。図面書いたり何か建築のことを考えていると食事もせずにいられたんです。ほんとに好きで。」

都会的な建築家に憧れていたという小平社長ですが、お父様に勧められて就職したハウスメーカーで住宅に携わる仕事の魅力に気づき始め、現在の事業を展開するに至りました。

工務店として事業を軌道に乗せるまで

もともとハウスメーカーではプレハブ工法で作られた住宅を扱っていたと言います。
しかしこれはいわゆる一般的な住宅の工法とは全く違う工法。
そこで工務店に転職し、家づくりを1から学んだといいます。

「本当に自分で基礎をやったり、いろんなことをやってみましたね。3年ぐらいやったんじゃないかな。基礎工事もやったし上棟(※1)もやったし、外壁もやってみたり水道配管から電気配線までやりました。ユニットバスも組み立ててみたり、自分の体に覚えさせようと思って大概のことは自分の手でやってみました。」

※1…建物の骨組みを組んで棟をあげること。

お父様が大工であり、その背中を見て育ってきたためなんとなく覚えているものがあったと語る小平社長。
それでも大工仕事は特に難しかったといいます。

「ノコギリの引き方とかんなのかけ方もあるからね、うちの親父が大工だったのである程度覚えてはいますけども、真っ直ぐには切れなかったですね(笑)」

そして一般的な住宅づくりのいろはがわかったところで、いよいよ自分の会社を立ち上げるための準備に入り始めたといいます。

「一般的な住宅とはどんなものかっていうのを体得したあとで、会社を作ろうとして起業計画を立てたんです。それには1年半か2年ぐらいかけました。」

「その間に起業する人たちの集いとか色んなところに行って、講習会だとかで色々な話を聞いたりしていました。」

会社を起こすにあたって融資を受ける必要があり、そのために会社のビジョンや会社にまつわるさまざまなことを作り上げ、一冊の本になるくらいの情報をまとめたそうです。

今まで住宅業一筋でやってきた社長にとって、会社づくりのプロセスはとても勉強になったと言います。

住宅づくりのプロとしてのスキルを磨き、自分で事業を立ち上げるために必要なことを習得し、ついに長野住環境企画が誕生しました。

お客様と深く関わることの2つの側面

長野住環境企画において、代表として経営管理や営業に携わる日々。お客様から信用され、頼られていると感じるときが仕事をしていて一番嬉しいときだと話してくれました。

「全てが嬉しいんだけども、やっぱりお客様が信用・信頼してくれる、仕事の話だけでなくていろんなことに対して相談してくれたりと、うちの会社を信頼してくれているファン客がいるっていうのが一番ですよね。」

長野住環境のお客様は、家づくりに関することだけでなく、個人的な悩みについても相談される方が多いと言います。

家づくりでお世話になっているとはいえ、個人的な悩みまでも相談に乗ってもらうということはとても信頼されているという証拠。

長野住環境企画ではそのような場づくりをなぜ心がけているのか、聞いてみました。

「結局建築っていうのは、法律的なことも関わってきたりするので、その前の段階でお客様と会話を重ねていくと、お客様が段々と信頼してくれるようになるんですよね。」

「いろんなことを相談されて、僕の言ったことがある面ではヒントになって、お客様を守ってあげることができたりとか。」

「うちには女性のシングルのお客様やご夫婦、お年寄りまでさまざまなお客さまがいるのですが、何かあったときは必ず相談に来られたりして。何かあったら”どうしよう”って電話がかかってきて飛んで行ったり、というケースも多かったんですよね。」

家づくりのことに限らず、どんなことでも親身になって相談に乗ってくれる真摯な姿勢が長野住環境企画とお客様の信頼関係を築き上げています。

しかし、お客様と深く関わることには大変な一面もあるそうです。

「お客様の信用を得るためにいろんな話をしたときに、お客様との距離感というのをどう取れば良いのかっていうのがすごくあって、近すぎるとお節介になっちゃうしうるさいし、かといって遠いと今度は(お客様のことが)わからなくなってしまうんですよね。」

「だから一番大変なのは、お客様がどういう方なのかっていうのをキャッチするまでいっぱい会話してその中でいろんな情報を得て、相手を理解していかないといけないってことですよね。お客様はみんな違うからね。」

お客様はそれぞれ違うため、会話を通してそれぞれのお客様に合ったものを作っていくことを意識されているという小平社長。この点に関しては他社と比べても自信があり、「そもそも自信がないとやっていられないですね(笑)」と社長は語ります。

質の高い家づくりにはお客様との対話が欠かせない

お客様との綿密なコミュニケーションを大事にする長野住環境企画。人との会話が苦手だったと語る社長が、コミュニケーションを重視することになったきっかけはあったのでしょうか。

「この会社を最初に自分で作ったとき、人との会話っていうのが僕は苦手だったんだけど、お客様との取り合わせのなかで、お客様をまず知らないと、自分をアピールしていたのではだめなので、お客様との会話が何よりも一番大事かなと思ったんですよね。」

お客様に満足してもらえる家づくりのためには会話が欠かせないと気づき、苦手だった会話を会社の武器にすることに決めたと言います。

ただ一人と会話するのではなく、家族全員に話を聞く必要があると社長は語ります。

「(長野住環境企画の)1番のコンセプトは、来るお客さん一人ひとりに話を聞こうってことなんですよね。何でかというと、どうしても一緒にいるときに片方が話し続けると、片方が黙っているんですよね。でもその人も言いたいんです。」

「そういうことがあって、じゃあどうしようっていうときに、みんなの意見をまとめてコーディネートするのが僕らの仕事だから、最初にお客さん一人ひとりに色々な意見を聞いて、それをうまくコーディネートしていく、というやり方をとっていて、最初はすごく手間がかかりました。でも今でもそういうやり方をしています。」

家族で団欒できる住まいというだけでなく、家族全員が自分の居場所を見つけることができるような住まいづくりができるのが、長野住環境企画の作る住宅の魅力です。

 

今後の長野住環境企画〜品質と対話を軸に、多様な価値観にあった家づくりを

今後会社としてどのような家づくりをおこなって行くのかについて、社長に聞いてみました。

「当たり前だと思うんだけど性能とか品質を確かなものにしながら、あとはお客様との今のようなコミュニケーションを末長く続けていきたいです。」

また、多様性が叫ばれる今、お客様が考えることや求めるものが変わったように感じると社長はいいます。

「これからのお客様というのはニーズが変わってきているので、少しずつ新しい情報を得ながら、今の新しい感覚に合うようなものを多く取り入れていこうと思います。」

お客様と一対一で関わり、相談されることがあればできる限り対応することが、長野住環境企画の魅力でもあり、大切にしていることでもあります。
最後に、このように話してくれました。

「一番は、お客様に頼られてずっとうちのファン客でいてくれるということが、僕としては常々願っていることです。」

編集後記

お客様との印象的なエピソードについてお聞きした際、社長は「全部」と即答してくれました。一人ひとりのお客様と真剣に向き合っているということが感じられます。途中、お客様との個人的なエピソードもお聞きしましたが、どのお話でもとても嬉しそうにお話をされているのをみて、家づくりやそれに伴う人との関わりが本当に好きなんだと感じることができ、思わずこちらまで嬉しい気持ちになりました。

実は事務所には、社長の趣味であるジャズやクラシック音楽のCDがズラリと並んでいます。もし事務所を訪れる機会があれば、ぜひ社長のコレクションをチェックしてみてくださいね。