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お知らせ

皆様、今年も羽アリの季節がやってきました

毎年この時期にこの話ばかりしている気がします。
遠藤です。

今年もご相談が多くなってきました。羽アリの発生。先日もご相談をいただき現場確認に行ってきました。
梅雨前のこの季節は羽アリの発生する季節です!
普段床下に居て姿を見せない白蟻が、唯一地上に姿を見せるのがまさに今の季節です。
しかも羽アリの時は体が白くないので普通のアリとわかりづらいという難点。彼らも生きるために知恵を絞っているわけですね。

今回、白蟻が発生して改修をする際にどういった工事になるのかお話ししようと思います。

被害の程度
家の一部分だけに被害がとどまっている場合は、その部分の消毒と、他の部分に被害が及ばない様に、予算が合えば床下全体の消毒をします。
被害にあった木材の耐久性に問題が無ければ注入消毒で対応しますが、必要に応じて交換を行います。


↑上の写真は上部まで被害が出ている柱です。これは状況を確認するために表面を削っているので被害が分かりますが、シロアリは光を嫌うため木材の中の柔らかい部分を食べます
そのため表面上は被害が見えづらい事も多々あり、発見が遅くなってしまう事もあります。
このお家は、一部の土台・根太(床板を支える部材)と柱、タタミに白蟻の被害が確認されましたが、同じ部屋の他の部分や他の部屋には食害が確認されなかった為、被害部分の木材の交換・畳の入れ替えと床下の全面消毒と木部の消毒を行いました。
白蟻がついた要因として、該当部分に雨漏りが発生しており、それよってその部分に湿気がたまり白蟻の好む環境になっていたと考えられます。雨漏りも修繕し、他の部分に雨漏りのリスクがないか確認し対処しています。

広範囲に白蟻の被害が確認された場合は、躯体を残して解体して部材の交換・消毒・防湿措置をとってリフォームすることが多いですが、全面改装となると費用もかなりかかります。
その為一番被害が大きい部分を中心に改装し、他の部分は土壌・木部消毒で対応するなどお客様とご相談をしながら進めていきます。

部分改修・全体改修どちらの対応にしても、プランの打ち合わせを行い見積をお出しして決定します。

家の周辺の環境
また、家の周りの環境なども確認して対処していきます。
家の周りに木材などが置いてあると、そこに白蟻がついて家の中に入るリスクがあるので、処分が可能であれば処分をおススメしています。


↑の写真の様に、建物の周りに色々な物を置いておく方も多いかと思いますが、それによって床下の換気が滞ったり湿気がたまりやすくなったりします。
写真にある木材には、やはり白蟻がついていたため、こちらお家では周囲に置いてあったものをすべて処分し、茂っていた植物も伐採をしました。
白蟻発生の要因として挙げられるのが、元々、土に湿気を持ちやすい土地で、建物の周りに物を置いてしまっていて床下の換気が不十分だったこと、コンクリートブロック塀と植樹で家の周囲を囲っていた為湿気のたまりやすい環境だった事です。
工事ではコンクリートブロック塀の基礎のみを残して通気性のいい目隠しフェンスに変えているのと、床下も防湿対策を行っています。

白蟻が建物に与える影響
木材が被害を受けると耐久性を無くします。床などに歪(ひずみ)や沈みが起きている場合、構造体の強度劣化に繋がりそのまま耐震性にも影響してきます。
強度を無くした柱は想定よりも弱い震度でも折れてしまう可能性がある為対処が必要になります。

白蟻の発生しやすい場所
白蟻が好むのは湿気のある場所・暗い場所・暖かい場所です。
北側や水回りの湿った部分が多いですが、南側の日当たりのよい場所でも、床下の湿気が強かったり、換気が悪かったりすると白蟻がつきます。実際、南側の玄関や縁側に発生したケースも多くあります。

白蟻は見つけた時点で対策を講じる必要があります。放置する期間が長ければ長いほど被害が広がり家の強度が下がりますし、修繕に係る費用も増えます。
この時期は白蟻が表に出てくる一年で唯一の時期ですので家の周りに羽が落ちていた、家から羽アリが集団になって飛んでいくのを見たなどあれば一度相談をしてみるのが良いかと思います。

 

ご近所のお客様にアジサイをいただきました!
小ぶりの白いアジサイでかわいらしい。。。
のですが、うっかり元気なうちに写真が取れず。。。
春から夏にかけての花ざかり!梅雨も間近ですが楽しく過ごせるといいですね。

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