浴室リフォームのお話
事務所の周りで蛙の合唱がはじまりました!
少しづつ田植えを終えた田んぼも増えてきて初夏に向かってきていますね。
暖かい季節になってきたので、冬を見据え、さらにこどもエコすまい支援事業の実施もありリフォームのご相談が増えています。
そこでリフォーム工事の際に何を調べてお打ち合わせをするか、お伝えしていこうと思います。お付き合いいただけるとありがたいです!
今回は最近ご相談をいただく事の多い浴室のリフォームについてご説明します。
ご相談をいただいた際に、まずはご希望を伺うヒアリングをし、それから現場調査を行います。
既存の状態を平面図に起こす作業の他に、床下や天井裏に潜って状況の確認をします。
その際に下記のような事を確認しています。
間取りや仕様の確認:
壊す場所の範囲や仕上げ材、下地材などを確認します。使われている材料によってもリフォーム可能な事、不可能な事があったり解体時にかかる費用に影響します。
上の写真の様に浴室はコンクリートやコンクリートブロックで囲われている現場もあり、そうした場合はユニットバスなどの寸法が既製品サイズが入らない場合があり、選べるメーカーが限られてくることもあります。
床下・屋根裏のチェック:
給排水配管の確認と隠れている部分がどうなっているのか出来る限りで確認します。
土台や梁に白蟻はいないかなどを確認し、食害や破損が確認された場合はその内容も含めて工事を検討していきます。
上の写真の丸の部分の様に、白蟻の食害によって木材が朽ち浴室のアルミサッシが見えてしまっている状態になっていたりする場合があります。
劣化や被害を無視してお風呂交換だけの工事を進めてしまうと、せっかく新しくしたお風呂も被害の拡大でまたすぐ手直しをしないといけない状況になる可能性もあります。
特に水回りは白蟻や木材を腐らせる腐朽菌が発生しやすい場所です。中々チェックできない場所だからこそしっかり確認をすることが大切です。
給排水管
配管が途中で漏れていたり途中で詰まっていた、という現場もあります。必要に応じて、排水経路の確認をして問題なく排水できているかなどを確認します。
既存状況を確認してから詳しいプランの検討になります。
プランニングの確認
浴室のリフォームに合わせて洗面脱衣室や他の部分の改善が必要かも合わせて確認していきます。
洗濯機の位置を変える、洗面台を変える、ヒートショック対策に断熱化工事をするなどの確認やご相談をしていきます。
予算との相談にはなりますが、現状で不便している部分や改善したいことをお聞きして図面化していきます。
構造のチェック
平面図とは別に建物の構造図も作成し、建物の耐震性などを含めたリフォーム後の建物の構造や耐力の検討も同時に行います。
忘れがちな、とても重要なポイントです。
ショールームで確認
浴槽・カウンター・床の材質など様々な「もの」の形や性能が各メーカーで異なります。
部屋の広さや浴槽の大きさは実際に入ってみて足を伸ばしてみてどうか、窓の大きさはどうかなどを実際に見て確認するのが重要な事と考えています。
カタログだけではわからない事が沢山ありますので出来る限りショールームで商品の確認をお願いしています。
上記のような調査やお打ち合わせをさせていただき見積・工事をさせていただいています。
少しお時間をいただく工程にはなってしまいますが、お客様に満足していただける工事になるよう努めております。
下は在来工法の浴室からユニットバスへのリフォーム事例です。
施工前 施工後
写真のリフォーム事例はこちら
5月と言うのに各地で夏日が観測されていますね。
まだ暑さになれない時期ですので、体調にお気をつけてお過ごしください。
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