家族問題と住宅問題はつながっている
1980年代以降、離婚率の増加、家庭内暴力や少年犯罪の続発、引きこもりの顕在化など、さまざまな家族問題が社会で目立つようになりました。
一見、これらは社会構造や教育の問題のように思われがちですが、私たちは「家族問題は住宅問題でもある」と考えています。
家族関係の変化や混乱は必ず住まいに投影されます。夫婦の寝室、子ども部屋、リビングのあり方は、その家族がどう過ごし、どう関係を築くかに直結しているからです。
大量消費社会が置き去りにしたもの
大量生産・大量消費の時代を経て、住まいは便利で快適な設備にあふれるようになりました。
しかしその一方で、
- 親子が自然に触れ合える場
- 家族の会話が生まれる動線
- 高齢者が安心して過ごせる環境
といった「人間らしい暮らしを支える視点」は置き去りにされてきました。
その結果、立派な設備は整っているのに、精神的な豊かさが感じられない住まいが増えています。これは「住まいを人間的に考える」という視点が欠落していたためではないでしょうか。
住まいを“商品”としてしか見ない危うさ
家を建てたり購入するとき、 どうしても商品の性能や仕様ばかりに目が向き、住まいのソフト面や文化的な側面まで考えることが難しくなってしまいます。
しかし住まいは単なる器ではなく、家族を育む舞台です。
その視点が欠ければ、「より良い住まいをつくる機会」を失うことになりかねません。
家族と一緒に住まいを育てる
これからの家づくりやリフォームでは、ご夫婦だけでなく、お子さんやご家族全員が主体的に関わることが大切です。
- 「家族にとってどんな暮らしが理想か?」
- 「どんな時間を共有したいか?」
- 「どんな未来を描いているか?」
こうした対話を重ねながら設計に参加することで、家族の成長とともに住まいも育ち、幸せな暮らしの基盤が生まれます。
家族の絆を育む住まいを目指して
誰もが本当は「家族の絆を育む住まい」を望んでいます。
それがなかなか実現できないのは、住まいの本質を見失い、「モノ」や「仕様」だけに目を奪われているからです。
長野住環境企画(NJK)では、佐久市に根ざした工務店として、“心の健康を育む家づくり”を理念に掲げています。
家族を単位とした住まいを考え、人と人のつながりを大切にした設計を通して、理想の暮らしづくりをお手伝いします。
関連する施工事例:https://naganojyukankyo.co.jp/works/2105-8/
まとめ
- 家族問題と住宅問題は深くつながっている
- 設備や機能だけでは精神的な豊かさは得られない
- 住まいは“商品”ではなく“家族を育む舞台”
- 家族全員が参加して住まいを育てることが大切
佐久市で“心の健康を育む家づくり”を
長野住環境企画では、心理と間取りをテーマにした「心の健康を育む家づくり個別相談会」を開催しています。完全予約制(無料)ですので「どんな住まいが家族にとって理想か?」じっくり一緒に考えてみませんか?