家づくりをするうえで欠かせないのが、工務店やメーカー、建築事務所など、家づくりを実際に進めてくれる業者との打ち合わせです。打ち合わせを重ねていくうえで意見をすり合わせていき、自分たちの希望を実際の家づくりに反映してもらう必要があります。そのため、どんなことを話し合うべきかについて知ることは、満足のいく家づくりをするうえで欠かせません。今回の記事では、
– 家づくりの打ち合わせでは、そもそもどんなことを話して何を決めるものなのか
– 打ち合わせに挑む前に知っておくべきことはあるのか
という疑問にお答えします。

家づくりの打ち合わせ　タイミングと話し合っておくべき内容とは

ここからは業者との契約締結〜引き渡しまでの間で、どのタイミングで打ち合わせを行い、どのような内容を話し合うべきかご説明します。

設計前の打ち合わせ

設計前の打ち合わせでは、主に家づくりのおおよその希望や立地の要望などを話し、業者が初期計画を作成するための情報を確認しあいます。どのような家族構成を想定しているのか、どのような生活を送っていくのか、どのような未来を思い描いているのか、資金計画を立てる必要があるのか、などを明確にしていくことがこのタイミングでの打ち合わせの目的となります。

おおよその建坪や必要な部屋数、住宅の機能や外構工事が必要か否かなどはこのタイミングでの打ち合わせを通して決めます。予算やローンを利用するかどうかについてもここで確認します。家族計画や理想の生活スタイルなどを共有することで、趣味趣向、希望のデザインやこだわりなどの認識合わせを行っていきます。

設計〜施工前の打ち合わせ

ここでの打ち合わせの目的は、予算に合わせたプランを決めること、そして家族構成やライフスタイル、将来の計画で浮かび上がってきた理想の住まいを、より現実的、具体的なものに落とし込んでいくことです。家づくりの工法や家の性能・構造について、さらには法的な話に関することもここで話し合われます。

このタイミングで細かい要望なども全て話すことをオススメします。要望を伝えることは、業者にとって何が必要になるのかをはっきりさせることにも繋がるので、この段階では思い描いているものをありのままに伝えることが大切です。なぜそのような希望を出したのか理由も説明できると、自分たちと業者の間で発生するかもしれない勘違いを防ぐことができ、お互いにとって家づくりを進めやすくすることができます。

建設中の打ち合わせ

建設中にも必要であれば打ち合わせを行います。ここでの打ち合わせの主な目的は、自分たちが希望している内容が正確に実現されているか確認することです。実際に建築現場へ行って自分たちの目でみたうえで、思ったことや疑問点などを話し合うために重要な打ち合わせになります。

引き渡し前の打ち合わせ

このタイミングでは、建築が完了したあとの検査や契約した内容がその通りにできているのかなどについてチェックするために打ち合わせを行います。
不明点や疑問点がもしあれば、後になって後悔しないためにもここで明確にすることが大切です。

その他必要な打ち合わせ

今まで説明した打ち合わせ以外に、銀行手続きや司法書士の先生との手続きの際に打ち合わせが別途必要になります。これらの打ち合わせは基本的には土地や建物の登記の際に行います。住宅ローンを利用する場合は、仮申請やローンの申し込み、金銭消費賃借契約の際などに銀行手続きが必要になります。

打ち合わせの前に知っておくべきこと・準備しておくべきこと

家づくりの各局面においてこまめに打ち合わせをすることは、理想の家づくりにおいて必要不可欠なプロセスです。家づくりの専門家と話すことができる貴重な場なので、疑問点があればその都度確認し、自分たちの要望があればきちんと伝えることで、後悔しない家づくりが実現します。
打ち合わせに挑む前に自分たちがどんな生活をしたいのか、今後どのようなことをしていきたいのか家族で話し合って考えておくことができれば、何を作る必要があるのかが明確になり、打ち合わせから家づくりまで全体がスムーズに進みます。

平均的な打ち合わせの回数は？

ここまで、主に家づくりの打ち合わせの具体的な内容についてご説明しました。新築の注文住宅の場合、これらの打ち合わせは回数としては大体10回〜25回が一般的です。業者によっては図面を規定回数以上変更すると「図面変更費」として料金が発生するなど、回数には制限がある場合もあります。

まとめ

今回の記事では家づくりにおける打ち合わせについて詳しくご説明しました。打ち合わせは契約締結〜引き渡しまでのあらゆる時点で、業者と自分たちの間に誤解がないか、希望したことが形になっているかなどを確認するために必要なプロセスです。初めての打ち合わせの前にはあらかじめ自分たちの理想の家やライフスタイルについて話し合ってイメージしておくと、家づくりが実際に始まった際にスムーズに進めることができます。理想の家づくりを実現するために欠かせない打ち合わせ、後悔しないためにもその都度とことん話し合うようにしましょう。

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