在宅ワークは「書斎の位置」で差がつく
「家だと集中できない」「仕事モードに切り替えられない」——そんな悩みはありませんか?
実は、在宅ワークの快適さを左右しているのは、性格ではなく“書斎の位置”です。
心理学の研究でも「空間配置」「自然光」「パーソナルスペース」が人の集中力や気分に大きく影響すると言われています。
書斎の位置が悪いと起きる問題
- リビングの一角にデスクを置く → 家族の声やテレビで集中できない
- 寝室の片隅を作業スペースに → 休む場と働く場が混ざり、切り替えできない
- 窓がない小部屋にこもる → 光や風がなく、気分が落ち込みやすい
これらはすべて「環境心理学」で言う環境ストレスの典型例です。

心理学から見る「理想の書斎の条件」
※私たちは心理学の専門家ではありませんが、環境心理学などの研究で言われていることを住まいに置き換えると、とても参考になります。
1. 環境心理学(Robert Sommer, 1969)
ソマーの研究では、空間配置が人間関係や集中力に直結することが示されています。
オープンスペースの一角では気が散りやすく、半個室的な空間の方が作業効率は高まります。
👉 書斎は「リビング隣の一角」ではなく、廊下の先や2階の隅など家族の動線から少し離れた場所に。
2. パーソナルスペース理論(Edward T. Hall, 1966)
ホールが提唱した「パーソナルスペース=他人が近づきすぎると不快に感じる距離」。
在宅ワーク中、家族が頻繁に視界に入ると、この距離感が侵されストレスの原因になります。
👉 書斎は 家族の生活スペースと視線が交わらない場所 に配置することが大切です。
3. 注意回復理論(Kaplan & Kaplan, 1989)
自然や景色を見ることは、人の注意力を回復させるとされています。
窓のない小部屋にこもると「回復のチャンス」がなく、疲労感が増します。
👉 書斎は 窓際や自然が見える位置 に。視線の抜けがあるだけで気分がリフレッシュします。
4. 光の心理学(Boyce, 2003)
光は体内時計(サーカディアンリズム)を整え、気分や作業効率を左右します。
暗い書斎や、西日が強すぎる空間は集中力を乱します。
👉 書斎は 自然光が入る東向きや南向き が理想。調光できる照明を併用すると快適です。

佐久市で増える「移住×在宅ワーク」
佐久エリアは、新幹線で都心にアクセスできる利便性と、豊かな自然環境が魅力です。
近年は 東京などからの移住者 が増え、在宅ワーク中心の暮らしを選ぶ人も多くなっています。
しかし、移住者の声で多いのは:
- 「家族と近すぎて集中できない」
- 「景色は良いのに書斎が暗くてもったいない」
👉 だからこそ、心理的に快適な書斎の位置を考えることが重要なのです。
実際のお客様の声(佐久市・40代)
「東京から移住して在宅ワークになりましたが、最初はリビングで仕事をしていて集中できませんでした。新居で“窓際の小さな書斎”をつくったら、仕事がはかどり、家族との時間も大切にできるようになりました。」
まとめ|在宅ワーク成功のカギは「書斎の位置」
- 環境心理学 → 半個室空間で集中力UP
- パーソナルスペース → 家族との距離感を保つ
- 注意回復理論 → 自然や景色で疲労回復
- 光の心理学 → 明るい光で体内リズムを整える
つまり、在宅ワークがうまくいくかどうかは「書斎の位置」で大きく変わるのです。
佐久市で“心の健康を育む家づくり”を
長野住環境企画(NJK)では、長野県佐久市を拠点に、間取りが与える心理的影響を考えた家づくりをご提案しています。
性能やデザインだけでなく、在宅ワークでも心の健康を育む住まいを一緒につくりませんか?
👉 施工事例を見る
👉 お客様の声はこちら
👉 お問い合わせはこちら
参考文献
- Hall, E. T. (1966). The Hidden Dimension.
- Sommer, R. (1969). Personal Space: The Behavioral Basis of Design.
- Kaplan, R., & Kaplan, S. (1989). The Experience of Nature: A Psychological Perspective.
- Boyce, P. R. (2003). Human Factors in Lighting.
Evans, G. W., & Johnson, D. (2000). Stress and open-office noise. Journal of Applied Psychology, 85(5), 779–783.